屋根塗装の耐用年数は使う塗料の種類によってことなります。(ちなみに、一般的な瓦屋根の場合には塗装をする必要がありません。)
ただし、屋根は外壁と異なり、強い日差しを常に受けっぱなしになります。そのため15年や20年も耐用年数があるものはまずあり得ません。
それに、安さだけでアクリル塗料などを選んでもらうと、わずか3年ほどしか持たなくてつもりが違うなどトラブルの原因にもなります。
もくじ
屋根塗装の耐用年数で一般的な長さは?
屋根塗装の耐用年数はだいたい10年くらいだとされています。
ちなみに、仮に20年耐えられる塗料を使っても、20年間も耐えられる塗装をすることは通常は難しいとされています。
屋根の塗装の耐用年数は県や土地の環境で大きく異なります
東北などの雪国では日差しが弱く紫外線による塗装膜のダメージが弱くて長持ちする傾向がありますが、雪によるダメージが加わるため10年ごとの塗装が一般的です。
また、西日本(特に太平洋側)の場合は紫外線が強いために、東北の日差しで10年持つような塗料だと、わずか3年~5年しか耐えられないなど、お住いの場所で耐久性が大きく違ってきます。
それに、海から10~20キロ程度の距離にある家だと潮風による塩害で塗装膜の劣化が早まるケースや、山に囲まれたり、川や池が近くて湿度が高い場所の家だと、これも塗装に与えるダメージの原因となります。
希望の耐用年数での屋根塗装はノウハウのある職人でないと無理
屋根の材料に金属素材を利用している場合には、他のスレート素材と違いサビの発生を防ぐことも考慮したしっかりとした塗装が求められます。
なお、家の側に木々があり鳥が沢山いる環境だといくら日差しが弱いところにある家でも、鳥の糞によって塗装膜が劣化するので、これもまたしっかりとした塗料選びをする必要があります。
そうした鳥の糞や湿度や風通しの良し悪しなどの環境を考慮したうえで、依頼主であるあなたの予算などの希望とマッチする仕事をしてくれる職人さんとなれば、ノウハウの豊富な職人でないとまず不可能です。
屋根は20年耐久の塗装より10年耐久を2回がおすすめ(私の体験上)
以前、貸家の屋根の塗装をしてもらう際に、またすぐに足場を組むのがお金がもったいないと思い「20年耐久」という触れ込みの塗料を使ってもらったことがあります。
でも、残念ながら10年ちょっとしてから雨樋の補修・交換のために足場を組んでもらうことになりました。
この時に学んだのは、「10年もすればいろいろ劣化してくる」ということと「点検も兼ねて10年毎の塗装がちょうど良い」ということでした。
環境によっては塗装の力が20年くらい耐えられるところもあるとは思いますが、それだけ耐えられる塗料は費用も跳ね上がります。それなら、10年耐久程度のシリコン系などの安価な塗料を使って10年ごとに塗装してもらうのが安心感も大きいと思いました。